15年にわたる大学医局生活の中で、ほぼ充分な臨床経験と研究活動を行って、平成3年に開院しました。
以来30年間、約5300例の日帰り(短期滞在)手術を含む通常の耳鼻咽喉科医療の他に、乳幼児の難聴や言語発達障害の早期発見・早期治療と療育支援(言語発達外来)、高齢者・高度難聴者への聴覚リハビリ(補聴器外来)、イビキや睡眠時無呼吸症候群などの呼吸機能障害の診断と治療(睡眠外来)、予防医学的な禁煙治療などを行ってきました。
また、実地臨床医なればこそ可能なストレス性難聴の研究と学会発表を行ってきました。
13軒しかない限界集落に生まれ、厳冬期には2mを越える積雪に閉ざされる3kmの通学路を毎日学校に通いました。中学までのびのびと遊んで暮らした私が、高校から郷里を離れ、盛岡・八戸・ロンドンに暮らして、この日本と大きな世界を俯瞰することが出来ました。
生家に近い横手市十文字町に開業した私のモットーは、「think globally , act locally」です。
父が教師で、親類に医療関係者が一人もいない中で、医者になった私が耳鼻科医になったのは、合唱音楽と山歩き旅で青春時代を謳歌した歯学部で学んだことを最も生かせる科が耳鼻科だと、尊敬する教授に誘われたからです。以来45年、耳鼻科医療の広くて深い世界をどのような形で地域医療に活かせるかが、開業した私の大きなテーマの一つになりました。
これまでの臨床経験から、私が今もっとも大切だと思っている耳鼻咽喉科医療を「当院の特色」にまとめましたので是非読んでください。
今後とも、知力・体力の許す限り田舎耳鼻科医の挑戦を続けて参ります。
院長 阿部 隆
平成3年 | International Congress of Audiology (Morioka) 国際聴覚医学会の耳音響放射シンポジウム講演 司会:D.Kemp 教授(ロンドン大学) |
平成17年 | 第50回日本聴覚医学会・記念大会(東京・六本木ヒルズ)で教育セミナー講演 「急性低音障害型感音難聴の診断」 主催:慶應義塾大学耳鼻科 |
平成19年 | 耳鼻咽喉科の短期滞在手術研究会(仙台)でシンポジウム講演 |
平成18年・20年 | 厚労省の急性高度難聴研究班会議(東京)で招待講演 |
平成21年 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会(仙台)でシンポジウム講演 |
平成22年 | リハビリ・ケア全国研究大会(山形)でランチョンセミナー講演 「聴覚リハビリについて」 |
平成22年 | インターネットビデオセミナー(エーザイ)で講演収録 「急性低音障害型感音難聴とメニエール病」 司会:小川 郁 教授(慶応義塾大学) |
昭和23年 | 湯沢市稲庭町生まれ |
昭和42年 | 横手高校卒業 |
昭和48年 | 岩手医科大学歯学部卒(歯科医師) |
昭和52年 | 岩手医科大学医学部卒(医師) |
昭和56年 | 岩手医科大学大学院卒(医学博士) |
昭和59年 | 八戸赤十字病院耳鼻咽喉科部長 |
昭和60年 | 岩手医科大学耳鼻咽喉科講師 |
昭和62年 | 英国(ロンドン大学)留学 |
昭和63年 | 岩手医科大学耳鼻咽喉科講師 |
平成03年 | 横手市十文字町に開業 |
平成6年~平成25年 | 秋田大学医学部耳鼻咽喉科・ 非常勤講師 |
院長生家の裏山への路
裏庭の芝生で遊ぶ幼稚園児
自然農法(研究会)米作り
裏庭でのスイカ割り大会
平成5年3月 | 横手高校 卒業 |
平成11年3月 | 弘前大学医学部 卒業 |
平成15年3月 | 同上 大学院(耳鼻咽喉科)卒業 |
平成11年4月~平成23年3月 | 下記の病院にて研修・勤務 弘前大学医学部附属病院・耳鼻咽喉科 大館市立総合病院・耳鼻咽喉科 |
平成23年4月 | 横手市十文字町に転居して、下記の病院に非常勤医師として勤務。 平鹿総合病院・耳鼻咽喉科 市立大森病院・耳鼻咽喉科 大曲厚生医療センター・耳鼻咽喉科 |